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河西回廊(6) 嘉峪関

張掖市内でラーメン3人前を完食したあと、
西の嘉峪関へ出発。
300kmの大移動です。
いよいよ万里の長城に挑みます。

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紀元前221年、秦の始皇帝は中国を統一した後、
各国の「長城」を取り壊したり、繋いだりして、
「万里の長城」の建設を始めました。

その後、劉邦の子孫、漢武帝(紀元前141年~87年)は
遊牧民族の匈奴を追い払って河西回廊を完全に収め、
長城を敦煌より西の玉門関まで伸ばしました。

しかし「漢」が滅びいた後三国時代に突入
戦乱により、長城が完全に放棄されました。

現在残っている長城はほとんど「明」の時代に建設されたものです。
「明」は騎馬民族のモンゴル人が築いた「元」を滅し、
首都を南京から北京に移したことにより、
再び長城防衛の必要性が出てきました。

以後「明」から「清」までの500年に渡り、
長城の東から数えて最初の関所は山海関、
西から数えて最初の関所は嘉峪関となりました。

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嘉峪関は唯一建設当時(1372年)のまま残されている長城の関所で、
高さ11mの二重の城壁に守られる難攻不落の要塞です。
1987年に長城の一部として世界遺産にも登録されました。

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「塞外」-- 長城の外側
「塞内」-- 長城の内側


嘉峪関から伸びる長城は北に黒山、南に祁連山、
二つの山の距離はわずか15km。
河西回廊のもっとも狭く重要な場所でした。

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私たちは閉園1時間前に到着。チケット買ったら、カメラを担いで猛ダッシュ。
公園の入口から城壁まで走っても10分かかりました。
やばい!もう時間がない!

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
外城を守る城壁、長城と繋がっています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
一番北側の角楼(櫓)

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いよいよ「東閘門」から嘉峪関に入ります。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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外城に入ってからさらに歩いて10分、
やっと内城の下まで来ました。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
1822年に再建された「文晶閣」 ---- 今でいうと市役所

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
内城の「光化楼」

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
1792年に再建された「劇台」
今でいうと、基地の中の映画館

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いよいよ内城に入ります。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
まず「朝宗門」
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
入ると周囲は城壁に囲まれた「光化門」が現れます。
日本のお城でもよく見かける
正規の城門を二重の城壁で守る甕城(おうじょう)の形を取っています。
塞内(長城の内側)から入る門でも、この頑丈な作りです。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
「光化門」の中から要塞西側の「柔遠楼」が見えます。

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
内城
城の中には2000人、外には4000人の
兵士が常時駐留していたそうです。

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内城の西側へ進みます。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
西側はもっと頑丈な作りになっていて、
「柔遠門」はまるで迷路のようです。

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
門を潜ったら、また門
いちいち書くと長くなるので、省略させていただきます。

迷子にならないために、城壁に登ることにしました。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
馬に乗ったまま城に上る馬道、重要な防衛設備でもありました。
右側の階段は観光客のために後から作ったものです。
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
遊牧民族が攻めて来る西側では、
外城の城壁も内城の城壁も高さ11m、厚さ8mです。

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
内城と外城の間に細い通路があります。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
城の上から見る荒涼とした塞外

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
かつてここは西域防衛の最前線でした。

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
南の方向に長城が伸びて行きます。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
7km先の祁連山まで

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
南側の角楼(櫓)

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
歴史を感じる嘉峪関門
この先は塞外

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
「嘉峪関」

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時間はあまりないので、南側から戻ることに
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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
内城と外城の間

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撮影は反対側からですが、
西田敏行、佐藤浩市の映画「敦煌」のワンシーン。
1988年の嘉峪関です。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
内城の城壁は高さ11m、煉瓦でできています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
外城の城壁は土でできています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
広角で撮ればよかったですが、
ここで外城の城壁が祁連山に伸び行く長城と繋がっています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
1時間の観光はここで終わりました。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
確かに「天下雄関」でした。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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photo by YUMI GX7 + KOWA PROMINAR 8.5mm F2.8
荒涼の塞外と比べたら、
塞内はいかにも砂漠のオアシスです。


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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
いつか列車に乗ってチベットに行きたいなぁ。

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嘉峪関の宿
この季節1泊1室2000円は相場らしいです。

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気づいたら毎日ラーメンでした。
そろそろご飯が恋しくなりますね。

つづく

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コメント

中途半端じゃ、あーりませんネ!

これが話しに聞いていたYUーマン里の長城でっか。

こりゃあ、健脚でないと歩けませんね。
人が少なくて見やすいです。
テレビで見ると人、人、人ですもんね。

そろそろ和食が恋しくなってきたようですね。
YU-MIんのチチでも吸って、癒されてくれなはれ。
(昨日DVD借りてスターウォーズエピソードⅦ見ました。
ハンソロ、ん~!!
今日はオデッセイを見ます。
家内が調子悪かったので遠慮していましたが、
やっと見れました。
もち、ひとりですが。
ちなみにホームシアターなんですよ。
退職時リフォームして5.1ch奮発しました。タハハ)

呆れるほど壮大ですね。

万里の長城に関する私の知識は開口健著「流亡記」が全てなのですが、「よくもまあ築いたな...」との関心半分、呆れ半分な感じです。
国防にどれだけ役に立ったのかは分かりませんが、中国の観光には最大の貢献をしていますね。
築いた労働者も苦笑している感じです。(笑)
秦の始皇帝稜は発掘が禁止されているそうですが、どんな副葬品が埋葬されているんでしょうね、ズーット気になっています。(笑)

No title

こんにちは!

さすがKAZUさん、YUMIさん、
素晴らしい写真の数々でした
閉園間際の時間帯が逆に素晴らしい西陽という
最高のライティングを演出してくれましたね
ますます行きたくなります^_^

週末は本当にお世話になりました!
グリズリーは全く筋肉痛も出ずに元気いっぱいです
...あ〜茶臼岳登りたかったなぁ(笑)

Re: 中途半端じゃ、あーりませんネ!

ばんぶうさんへ
予想外に人が少なくてびっくりしました。
その代わりめっちゃ寒かったです。

>そろそろ和食が恋しくなってきたようですね。
やっぱり3日日本を離れるとご飯と味噌汁が欲しくなります。

5.1chホームシアターはすごいですね。
ぜひあれでYU-MIん写真をご鑑賞くださいませ♪
あ、音が出ないから意味ないですね(笑)

Re: 呆れるほど壮大ですね。

遥さんへ
確かに呆れるほど壮大な物でした。
そこそこ騎馬民族の侵入を防ぐのに役に立ったみたいです。

>築いた労働者も苦笑している感じです。
今グッグってみたら100万人の犠牲者が出たとか。
本当のことは誰も分かりませんが、
ありそうな数字ですね。

Re: No title

みうくまさんへ
あらら、残念でしたね。
ずっと茶臼の頂上で待ってたのに(笑)
そうか、みうくまさんが登ったのは旭岳でしたね^_−☆

>ますます行きたくなります^_^
いつかチベットに行きましょう。

No title

驚いた.こんなのが残ってるんだ.
入口から遠望した写真が印象的ですね.
敦煌,見ようかなぁ.
何かストーリーにいまいち感があって未視聴です.
二人は見たの?
ゆみっぺの逆光の写真,どれもいいねえ.

Re: No title

シエナさんへ
敦煌はシルクロードに行く前にDVDを借りて見ました。
2人とも途中で寝てしまった…
今回の写真はほとんどゆみっぺの作品。
ここだけの話、
スケールのある物を撮るにはやっぱり広角がいいですよね(笑)
し〜〜♪

No title

おぉ~♪
逆光に浮かび上がる万里の城のシルエット♪
か、かっこいい♪
( ̄▽ ̄+)♪キラキラ

しかもセンスある旅行記と、豊富な知識♪
素敵ですね~♪

Re: No title

昆布ちゃんへ
逆光といえば昆布ちゃんでしょう^_−☆
いつも勉強させていただいています。
万里の長城、あと2回お付き合いくださいm(-_-)m

異世界ですね~

本当にシルクロード時代にタイムスリップしたかのようですね。いまだに変わらないというのがすごいな。さすが中国3000年の歴史。一度行ってみたいと思いました!

Re: 異世界ですね~

きょうたさんへ
もちろん旅に出かける前に、
ネットで調べたり、ブログの旅行記を読んだりして準備しますが、
シルクロードを自転車で制覇した人もいましたよ。
あれほど過酷な旅はないと思いました。
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