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スコットランドの旅(19) ボービントン戦車博物館_ハプニング

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この旅の最後の目的地はロンドンの南西にあるWoolという町です。

Woolの南にあるDurdle Doorという美しい海岸をハイキングする予定でしたが、
あいにくの雨で。。。
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宿の壁に飾ったDurdle Door の写真

もう一つの目的はマニアの聖地
ボービントン戦車博物館
300両の戦車が展示されている世界最大級の博物館です。

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カレドニアンスリーパーが定刻の朝7時45分より
40分遅れの8時半にLondon Euston駅に到着。
ここからはまずロンドンを脱出すること。

鉄道発祥の国・イギリス
その名残なのか、少し不便を感じることもあります。
例えばロンドンには13?ものターミナル駅がありますが、
困ったことにそれらは鉄道で繋がっていません。

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デジカメ
私たちのようにイギリスの北からロンドンを通って西へ行く場合は
必ず地下鉄に乗り換えなければなりません。
並んでチケットを買うにしても、Suicaのようなカードを買うにしても
1回しか乗らない私たちにとってはどっちも面倒です。

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デジカメ
ロンドンの北にあるEuston駅から南のWaterloo駅へ
鉄道の乗り換え案内には1時間もかかると書かれていますが、

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デジカメ
奇跡のように順調で、30分でWaterlooに到着
以上、短いロンドン観光でした(笑)

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デジカメ
South West Trainsという鉄道会社の車両

Waterloo駅の発車時刻は9時5分
9時3分に乗り込みました(笑)

信じられないほどの順調ぶりでしたが、
しかし、ここからは災難の始まりです。

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デジカメ
Woolまでは約3時間の旅
後30分で着くのに、いきなりの急減速
「強風で線路に木が倒れて、この列車はBournemouth止まりとなります」
え~Bournemouthって、どこかよ

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全員Bournemouth駅で降ろされ、復旧の目途は全く立っていないとのこと。
駅員に聞いたら、BournemouthからPooleという町までのバスを用意するから
そのバスでPooleに行って、Pooleから先は列車が走っていると説明を受けました。

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デジカメ
雨の中、駅の前に長蛇の列が出来ました。
責任者らしき人物が現れて、
「もうすぐバスが来るよ、もうすぐバスが来るよ」と
皆を落ち着かせようと繰り返すばかり

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デジカメ
とその時、向こうにPooleに行く路線バスがやって来ました。
乗ったほうがいいかなとすごく迷いましたが、
地元のイギリス人たちは誰も動きません。

小さな一歩を踏み出したけど......
結局自分も鉄道会社のバスを待つことに。

一番の理由は
Pooleに行ってもその先の列車が走っている保証は全くないからです。
ここにいれば、最悪戦車博物館を諦めてもロンドンに戻れると考えていました。
日本に帰る飛行機に乗れなかったらもっと悲惨です。

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道路の反対側に止まっているこのバスを見て、

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「ノッティングヒルの恋人にそっくりだね」と
YUMIがそばで囁いていました。

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「明日、あのマーケットに行ってみたいなぁ~」

それはいいんですが、目の前の問題として、
冷たい雨の中待つこと1時間半、バスは来ません!
あの鉄道会社の人もいつの間にか消えました!
やっぱり・・・

ネットで調べるとPooleから先は「遅延」の表示
一応走っているようです。

ちょうどその時また路線バスがやって来ました。
前に並んだ2人が走り出したのを見て、
今行動を起こさないと、と自分に言い聞かせて、
YUMIとスーツケースを引っ張りながら走ります(笑)
後ろを見ていると、なんと皆ついて来てるんじゃないですか!
↑ たぶん勘違い(笑)

隣のおじさんにこのバスで大丈夫か?と聞いてみたら、
どうもPooleまでは時間がかかるから、
みんな途中のBranksomeで降りて、
そこから別の各駅停車でPooleに向かうそうです。

「おれの家はPooleだからついて来い!」
なんと心強い言葉をいただきました(^o^)

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こんな感じです。

私たちはスーツケースがあるから、奥にも入れず、
バスの一番前に立っていました。

バスの車内はみんな運命共同体みたいな感じで、
ワイワイと「作戦会議」。
その最中に、突然ある女性から
「なんでこんな所に来たの?何もないよ」と
質問されました。

その女性は全員が思っていた疑問を代弁しているようで、
周りは急に静まり返って、みんなこっちを見ていました。
ちょっと恥ずかしかったなぁ~

取りあえず控えめに?(笑)
「Durdle Doorの海岸に行きたい」と答えましたが、
ふ~んと、みんなピンと来ない感じ。

仕方なく正直に?(笑)
「それに、戦車博物館にも行きたいです」と言ったとたん
「なるほど」、「いいね」、「そこは面白いよ」、「私は何度も行ったよ」
あっちこっちから賛同の声が。
「今はなにかイベントがないかい?」とか
「最近また新しいチャレンジャー(戦車)が来たよ」とか
いつの間にかみんな戦車の話で盛り上がっていました。

おいおい、主役はこっちだよ~
さっきまでは注目されて恥ずかしかったけど、
今は逆に少し寂しかった(笑)

あるカップルの女性から
「戦車博物館だとWoolだよね、私たちもWoolよ」
おじさんは
「この人たちはWoolよ、じゃ彼らを任せたね、宜しく」
みんな、ありがとう~

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バスに乗って20分ぐらい?
Branksomeに到着
ここからみんなと一緒に各駅停車に乗ってPooleへ。

「じゃ後は彼女たちについていけば大丈夫だよ」
おじさんとここで別れました。

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やっとPooleに辿り着きましたが...
ここでも1時間待っても列車が来ません。
時間はもう午後2時過ぎ、
このままだとWoolに行っても博物館が閉まっちゃいます。

「タクシーをシェアーしましょうか」とカップルに提案したら
女性が
「Here is Poole, I'm poor.」
「ここはプール(Poole,地名)、私もプール(poor,貧乏)」

こんな時でもナイスジョークを言うイギリス人に感心しました。

一方、男性のほうは早速調べてくれて、予約まで入れましたが、
鉄道が大混乱のこの状況ですから......
タクシーは全然捕まらず....

幸い、さらに30分待ったらやっと列車が来ました。
ホームから一気に大歓声!

ケースバイケースだと思いますが、
イギリス人の心のゆとりさを感じさせられた印象的な出来事でした。

Woolに着いたのはもう3時前
カップルさんと熱烈握手して別れました。
旅は一期一会!

ここからは急いで宿に荷物を置いて博物館に行かなければなりません。
博物館までは徒歩40分、閉館は5時、
滞在時間はもう1時間を切っています。

最悪、ティーガー戦車だけでも見られたらいいかと諦めていましたが、
宿の奥さんに事情を話したら、
「さあ、急いで乗って」
なんと車を飛ばして送ってくれました。

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今博物館のチケットを改めて見ると、
入場時刻は14時57分!
これで丸々2時間あるからなんとか全部見れそうです。

この旅で出会ったすべての人たちのお蔭で、
ほんとに奇跡でした。

手を振って奥さんの車を見送った後、後ろに振り向いたら、
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バスの中でおじさんたちが言っていたチャレンジャー戦車がそこにいました。

一期一会
もう2度と会うことのない方たちですが、
この写真を見る度に彼らのことを思い出すでしょう。

つづく


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コメント

No title

おぉ~♪
素敵な出会いと思い出ですね~♪
( ̄▽ ̄+)♪キラキラ

しかし・・・300両ですかぁ
すげ~!

禍福は糾える縄の如しですね。

思いもよらぬ出来事でしたね。
私もその昔、11時発の新幹線が16時発と名古屋駅で車内で立ち往生。
雪のためでしたが、隣のかわいこちゃんとおしゃべり出来てえかった善き思い出も。
失礼、脱線しました。

イギリスの方々、親切でしたねえ。
これもお二人のお人柄でしょう。

ジュリア・ロバーツいいですね。
何度見ても楽しめる映画です。

戦車博物館ですか。
見たことがないので次回が楽しみ。
ティーガー が戦車って俗に言うタイガー戦車のことかな。
ハリウッド映画ですが、パットン大戦車軍団を思い出しました。

Re: No title

昆布ちゃんへ
総数300両もあったのに、
たっだ6両のティーガーに1時間も費やしましたv-221

Re: 禍福は糾える縄の如しですね。

ばんぶうさんへ
それは、それは、
それもばんぶうさんのお人柄ですね(^。^)

そうです、タイガー戦車です。
遠すぎた橋、パットン大戦車軍団、バルジ大作戦
今もたまに見る映画です。

スコットランドからWool、
かなり効率が悪いので、当初計画に入れませんでしたが、
せっかくだから行こうよとYUMIのプッシュで決めました。
結果的にとってもよかったので、感謝感謝!

No title

ずいぶんと南西なのですね(・・;) waterloo ってまさかナポレオンの戦地だったりして・・。

バスの乗り換えはどこでも難易度高いみたいですね(><)

Re: No title

ゆかさんへ
つづりは全く同じですね。
私も今気づきました。

調べてみたら...
英語の発音はウォータールー
フランス語はワーテルロー

ワーテルローの戦いの勝利を記念して、
1817年に開通したテムズ川にかかる橋はウォータールー橋と命名され、
その後橋の近くに出来た駅は今のウォータールー駅となりました。

全然知りませんでした。
面白いですね。

バスは難しいですよ。
どこに行っても一番避けたい乗り物ですが、
今回はみんなについていったので、楽でした。
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