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ドイツからポーランドへ(9) エアバスハンブルク工場

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ベルリンからハンブルクへ

元々10時出発の電車に乗るつもりでしたが、
ドイツ鉄道のチケットオフィスに行ったら、
10時発のは一人50ユーロですが、
8時発だと30ユーロだよと親切に教えてくれました。
どうせ時差ボケで早起きしていますから、
8時の電車にしました。

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バタフライ効果!
まさかこのチケットが幸運を運んでくれたとは...
その時思ってもいませんでした。

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10時半、Hamburg Altona駅に到着
今日泊まるのは駅ビルからすぐのIntercityHotel
普通は14時のチェックインですが
荷物を預けに行ったらその場で部屋に入れてくれました。

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昼ご飯は具だくさんのアボカドサラダ
パンが付いて1200円

小腹を満たして、いよいよ最後のビッグイベント
エアバスハンブルク工場へ
予定より1時間も早い出発でした。

ちなみにエアバスハンブルク工場は
Hamburg Altona駅のバスロータリーから
150番のバスに乗って40分の所にあります。
バスは24時間運行、だいたい20分間隔です。

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ちょっと足を延ばして
Westerweidenというバス停で降りました。

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ここから15分歩いたところに
滑走路が見えるビューポイントがあります。

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立派な管制塔
ハンブルク工場は自前の滑走路を持っています。
Hamburg Finkenwerder Airport
ICAO EDHI

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ビューポイントからはこんな感じです。

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手前はエアバスのデリバリーセンター、
その奥はペインティングセンターです。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
滑走路の向こうに航空会社のために作った飛行機がずらりと
中国国際、東方航空、南方航空…
中国系が多かったです。

ビューポイントとはいえ、いつ飛行機が飛ぶかは分かりませんので、
軽く寄ってみただけのつもりでしたが......

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
着いて5分も経たないうちに...
あれ?

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
まさかのまさか
ベルーガでした。
「軽く寄ってみる」つもりでいたので、望遠は持っていません。
ノクチクロンじゃ届かない...(泣)

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
翼がとても小さく見えてしまいますね。
ほんとはデカいですが。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
ベルーガはエアバスが飛行機のパーツを輸送するために
製造した飛行機を運ぶ飛行機です。
ベースはエアバスのA300-600R
今現在5機が製造されました。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
ベルーガはフランス、ドイツ、スペイン、イタリア&
イギリスにあるエアバスの各工場から、
最終組み立て工場である
フランスのトゥールーズとドイツのハンブルクに
A320、A330、A350ファミリーのパーツを運んでいます。
なお、A380のパーツはデカすぎるため、船と陸運に頼っています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
シロイルカ

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胴体上部は大きな貨物室になっているので、
コックピットはオリジナルのA300よりかなり下に移動されています。
上開きの扉を開けると荷物を取り出せる構造です。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
貨物室にA320の頭2つも入ります。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
運が良ければエプロンで荷物を下ろすところも見れますが、
この日はベルーガ専用のハンガーにそのまま頭を突っ込みました。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
ハンガーに入ると上からぴったりのシャッターが降りて来ます。
ガソリンをすぐに補給しているからまたどこかへ飛ぶでしょうか。

ちなみに、ベルーガの後続機ベルーガXLも開発に成功していて、
2020年1月9日から輸送任務につきました。
ベースはA330、積載量はベルーガより30%も増大しています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
ペインティングセンターの前
ビューポイントでの滞在時間はわずか20分でしたが、
素晴らしいものを見させてもらいました。

これから工場見学なのに、
もうかなり高揚しています。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
飛行機よりまず自転車を直してください(笑)
エアバスハンブルク工場
バス停「airbus」の目の前、すぐに分かります。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
翼をイメージしていますね

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
見学ツアーの受付は正門左側のビルにあります。
行く前にインターネットで事前予約しなければなりません。
料金は一人23.9ユーロ
予約の時に支払が求められましたが、メールで聞いたところ
現地払いでもいいよと返事してくれましたので、現地払いにしました。
受付で身分証明が必要なので、パスポートをお忘れなく。

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中に入って左は待合室、右は受付と売店
受付はツアー開始の30分前から
待合室はいつでも入れます。

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今まで、記念にドイツとイギリスの戦車博物館や、
シアトルのボーイング工場でマグカップを買って帰ったので、
今回も買う予定でしたが、エアバスのロゴが入っていなかったのでやめました。
今になって、やっぱりちょっと後悔しています。
過去記事:
ドイツムンスター戦車博物館
スコットランドの旅(20) ボービントン戦車博物館_戦争と平和


トータルで3時間のツアー
集中力をキープするのに意外と体力が要りますね(笑)

今回のガイドさんは、スペイン人のホセさん。
全員集合したら、まずは彼自身とお客さんの自己紹介タイム。
外国から来たのは、私たちとポーランド人の4人グループで、
残りの20人は全員ドイツ人。
同じ時間帯のドイツ語ツアーは人数オーバーのため、
こっちの英語ツアーを予約したようです。

「皆さんのバックグラウンドを教えてください、
飛行機にとても詳しい方がいらっしゃいましたら、
適当なことを言えなくなりますから」と
ホセさんの冗句で雰囲気が一気に和らげました。

その後は、注意事項の説明を受けます。
工場構内は撮影がNGで、特に言われたのは、
カメラとスマホの電源を切ること。
マナーモードだけじゃだめで、必ず電源を切ること!


見学ツアーは、バスに乗って広大な敷地内を回るわけですが、
まずあるビルに入ってビデオを見ながら
ハンブルク工場の説明を受けました。

ハンブルク工場はフランス本社のトゥールーズに次ぐ
ヨーロッパ2番目の工場で、14000人が働いています。

主な役割は
・A320ファミリーの胴体製造
・A320ファミリーの最終組み立て
・A320、A380の内装&ボディーの塗装
・デリバリーセンター

PS
JALのA350、ANAのA380の最終組み立てはトゥールーズです

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A320といえばLCCのイメージが強くて、近年大人気の機種
スターフライヤー、ピーチ、ジェットスター・・・
日本の空で見かける機会も多いです。

A320ファミリーのA318、A319、A320、A321は
頭とお尻、翼と尾翼、エンジンが基本同じで、
胴体の長さを変えれば柔軟に作れます。


その次は、バスに乗ってA320の3つのラインを見学しました。

まずは胴体の製造ライン
流れ作業で巨大な胴体の円筒を動しながら、
中の配線と部品を取り付ける工程です。

出来た胴体はいよいよ最終組み立てラインに送り込まれます。
ラインの先端にベルーガが運んで来た
頭とお尻、主翼、水平尾翼、垂直尾翼、ランディングギア・・・
など数々のパーツが置かれています。
これはハンブルクとこれらのパーツの製造地の気温・湿度が
異なるため、数日寝かせないとくっ付かないためだそうです。

この後はいよいよ最終組み立てラインの見学ですが、
手を伸ばせば触れるぐらいの近い距離で歩き回りました。
これは正直驚きました。
シアトルのボーイング・エバレット工場に行った時は
高い足場に上って遠くから眺める感じでしたから、
ハンブルク工場のほうは、ダントツに迫力があります。
過去記事:
シアトル(3) もう一つの顔
シアトル航空博物館

胴体についているさまざまなアンテナ、
翼のスタティックディスチャージャー(静電気を放電)、各種のランプが
目のすぐ前に見えますので、皆さんからいろんな質問が出ました。

ホセさんの専門はエンジンらしくて、
どこに行ってもエンジンの話ばかりでした。
特にバイパス比については凝った説明がありました。
バイパス比とは
過去記事:
薩摩硫黄島(1) 羽田
下のほうです。



A320の3つのラインを見学した後、
最後に行ったのはA380の最終仕上げのハンガーでした。

トゥールーズの最終組み立てラインで完成したA380が
3時間をかけて、テスト飛行も兼ねてここに飛んで来ます。
ここでお客さんの要求に応じて、内装とボディーの塗装をして
最後の仕上げをします。

A380は地面から垂直尾翼の一番高いところまで24mもあり、
これは8階ビルの高さに相当する巨大さです。
=見学するのに登った階段数もダントツ1位でした。
ちなみに、A380の緊急脱出も90秒です!

この日止まっていたのはエミレーツ、やっぱり~
エミレーツはA380を100機以上保有していて、
ファーストクラスにシャワーもついています!
ちなみに、シンガポール航空A380のファーストクラスは
ダブルベッドです
いつか乗ってみたいですね。

ちょうどこの話をYUMIとしている時に、
「あなた達は日本から来たよね、全日空もお得意さんだよ」
とホセさんから声かけられ、
YUMIは「そうそう、ハワイに飛んでる」と言ったら、
「お金があればあれに乗ってハワイに行きたいなぁ」と冗談を交わされました。



バスでハンガーとハンガーの間を移動するついでに、
研究所や食堂など工場内の各種施設の紹介もありました。
敷地内にいくつかの展示物があって、
特に印象に残ったのは二つ

一つはA380の垂直尾翼
高さは分かりませんが、圧倒されました。

もう一つはベルーガが誕生する前に
エアバスの輸送任務を担っていたスーパーグッピー
形はベルーガと似ていますが、4発のプロペラ機です。
ボーイング製で、ベースはB-377。そのため、当時は
「全てのエアバス機はボーイングの翼によって届けられた」
という笑い話がありました。

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GX7 + LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2
最後にビューポイントに行った時に見た
デリバリーセンターの前を通りました。
ここで飛行機が世界各国の航空会社に渡されます。
書類チェックだけで10日もかかるそうです。
後はお客さんのテスト飛行をパスして世界に飛んで行きます。


今までエアバスに乗る機会はそんなになかったですが、
ボーイング777の大量退役に伴って、
早くJALのA350-900かA350-1000に乗ってみたいです。

つづく
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コメント

マニア活動もここまで来れば

ようYU-MIんが付き合ってくれますね。
まあ、誰でも飛行機は好きとは思いますが。

ベルーガに出会えて良かった。
さすがにでか~い。
愛嬌のある機体です。

エアバスはここで作られてるんだ。
ここ数年は飛行機に乗ってませんが、乗りた~い。
まあ、今はコロナ禍、じっと我慢。
KAZUさんの説明を楽しみます。

No title

おぉ~♪
インスタなどでは見たことありましたが・・・
やはりデカイですねぇ。。。
( ̄▽ ̄+)♪キラキラ

こんなに翼が小さいのに、飛べるのが不思議です(笑)

Re: マニア活動もここまで来れば

ばんぶうさんへ
私たちは10月にやっと1往復乗りましたが、
CAさんから素敵なプレゼントをいただいて
最高なフライトでした。
また増えてまた我慢ですね。
感染拡大を抑えれば
税金を無駄にしなくても
経済が自然と回るのに……

Re: No title

昆布ちゃんへ
ほんとにそう思いますよね。
あまりにもアンバランスな機体なので、
飛んでるところを見るとハラハラします。

待合室がシンプルなのが良いですね。

海外番組の「世界の巨大工場」から教育TVの町工場紹介まで大好きで見ています。
何時も「人間がコツコツ作るのね」と感心してしまいます。
ツアーの最後に工場の食堂でご飯が有れば最高ですね。
ドイツの工場の昼ゴハン...興味有ります。(笑)

Re: 待合室がシンプルなのが良いですね。

遥さんへ
待合室はオフィスの休憩スペースみたいなもので、(笑)
「あなた達は観光ではなく、工場に来てるのよ」と。
確かに食堂に行ってみたいですね。
豪華バイキングでしょうか(笑)
1人24ユーロは安くないから、
飯ぐらいは奢ってくれてもね(^_-)

No title

なるほど,イルカそっくり。かわいく見えるから不思議です。
航空業界の先が見えない今は,こんな工場もとても困っているでしょうね。

Re: No title

siennaさんへ
後続機ベルーガXLの塗装に目と口が付いてて
もっと可愛いですよ。
ガイドのホセさんも今何をやっているかな?
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