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キール海軍記念館

Map_Deutschland_Kiel.jpgキールはバルト海と北海を結ぶキール運河の東端に位置する人口25万人の港町です。古くから造船と海運を主要産業としているが、ドイツもっとも重要な軍港でもあります。 キールを訪れた目的はさらに北へ20キロ、キール湾入り口にある海軍記念館。
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その海軍記念館に、アカデミー賞6部門(監督、撮影、視覚、音響、編集、脚本)にノミネートされたドイツ映画U・ボート(原題:Das Boot)に登場する潜水艦U96号と同型のU995が完璧な状態で保存されています。それが今回旅の目当てです。

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冬日、港町の朝(7時ごろのキール駅前)
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海軍記念館へ行くには、キール駅前のバスターミナルからLaboe行きの100系統に乗って40分ぐらい、終点のLaboeで降ります。
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バス停から海岸に沿って15分歩けば辿り着くはずだが、あまり調べていなかったので海岸の見えない停留場に降りたら全く方向が分からなかったです。散歩中のおじさんを捕まえて聞いてみたが、英語が全然通じなくて。。。Uボートの写真を見せたら、あっちだよと、満面の笑顔で教えてくれました。
 
20131201P1010112.jpg海岸沿いをちょっと歩けば遠くに聳え立つ高さ85mの塔が目に入って来ました(おじさんに道を聞かなくても大丈夫だった(笑))。
海軍記念館は海軍戦没者の慰霊施設で、その歴史は意外と長く、大戦前の1936年に塔がもうすでに完成したらしいです。ヒトラーが訪れている時の写真もありました。
←塔の前にあるのは重巡洋艦プリンツ・オイゲンの巨大なスクリュー
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プリンツ・オイゲンはあの戦艦ビスマルクの処女航海を護衛した名鑑で、終戦直前まで戦いながら沈没を免れた強運な軍艦でもあります。 戦後アメリカに引き渡され、日本の戦艦長門と共にビキニ環礁で原爆実験の標的にされても沈まなかった。その後別の環礁へ曳航される途中に座礁、強運な艦はとうとうその生涯を閉じました。解体された後プリンツ・オイゲンのスクリューだけは母国に帰って来ています。
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スクリューのそばにプリンツ・オイゲンの模型と、その後ろにパナマ運河を通過する最後の長旅を紹介するパネルが飾られてあります。

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記念館にはドイツ海軍歴代名艦の模型と資料、海軍旗と軍艦旗が展示されています。それに壁一面には第二次世界大戦中に沈没した艦が刻まれています。膨大な数です。よく見ると、840隻のUボートもありました。戦時中Uボートの乗組員4万人のうち、3万人が亡くなられたそうです。
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地下トンネルをくぐれば、戦没者の慰霊碑があります。ちょうど塔の真下で、とても静かな場所です。
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塔の上に上がればキール湾とバルト海を一望できます。
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旅の目当て、U995。内部の紹介はまた次回で


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コメント

No title

お邪魔します。

いや~、スゴイの一言ですね。
説明文もわかりやすく、貴重な写真ですよね。

若い時に、映画館でUボートを見ました。
暗い映画館の中で「ピーン・・・ピーン・・・」と敵の駆逐艦のソナーが鳴り、
その後、爆雷で艦内に激震が走るシーンは、まるでUボートの中に
いるかのように錯覚しました。
狭いUボートの艦内で極限の状態・・・確かに僕も発狂しそうです。

Uボートって映画は、ラストの結末がとても複雑な心境になりますよね。

Re: No title

happymanさんへ

Uボートはディレクターズ・カット版のDVDまで
買っちゃって20回以上は見ました。
Uボートのことはもちろん、戦争の残酷さ、艦内の緊張感、
水兵たちの生々しい人間模様、軍人としての勇敢さと冷静さ
すべてが見るものに伝わってくる傑作ですね。

そして仰っている結末、本当に切ない気持ちでした。
あんなに頑張ったのに・・・・

でもその後いろいろ調べたら、小説のモデルとなったU96は
作戦行動中ではなく、無人のまま空襲に会い撃沈され、
U96艦長のHeinrich Lehmann-Willenbrock中佐も
戦争を生き延びたことを知った時はほっとした気分になりました。
そういう意味で自分の中ではハッピーエンドだったかもしれません。
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